キャンプ道具

SOTO ストームブイカー | 使い方と燃費を徹底解説

soto storm breaker

SOTO ストームブレイカーとは

2018年4月に発売された、「SOTO ストームブレイカー SOD-372」。
燃料がガソリンでもOD缶でもOKというのが特徴のバーナーです。

少し値は張りますが、キャンプ時の料理やお湯沸かしで大活躍し、我が家では一軍に定着しているバーナーです。

燃料をガソリンとOD缶どう使い分けるの?使いやすさは?燃費は?といった疑問を、ストームブレーカーを実際に購入し何度も使用した経験を元に詳細をお伝えしていきたいと思います。

購入を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

ストームブレイカー製品情報

購入時のセット内容

購入時のセット内容は下記のようになっています。

▶ バーナー本体
▶ スマートポンプ(ガソリン使用時)
▶ ガスバルブ (OD缶使用時)
▶ バーナーベース(使う時と使わない時あり)
▶ 収納ポーチ
▶ メンテナンスキット(購入して2年間まだ使用してません)

「バーナー本体」は常に使うとして、
 ・ガソリン使用時は「スマートポンプ」
 ・OD缶使用時は「ガスバルブ」
とそれぞれ燃料別に準備されています。

「バーナーベース」はバーナー使用時に下に敷くものですが、必須というわけではないです。
「収納ポーチ」や「メンテナンスキット」があるのは地味に嬉しいですね。

燃料ボトル

ガソリン使用時の燃料ボトルは別売りですので、別途購入する必要があります。
詳細は後ほど説明します。

製品仕様

【外形寸法】
  (使用時・本体のみ)幅150 × 奥行130 × 高さ90mm
  (収納時・本体のみ)幅65 × 奥行65 × 高さ90mm
【ゴトク外径】
  170mm
【重量】
  225g(本体のみ)
【使用燃料】
  SOTO製品専用容器(ボンベ)
  自動車用レギュラーガソリン、ホワイトガソリン
【使用時間】
  約0.8時間(SOD-725T 1本使用)
  約1.6時間(自動車用レギュラーガソリン480ml使用)

収納時の大きさは、他のバーナーと比べても大きいほうですかね。
収納ポーチに全て入れてみると、手のひらより少し大きいくらいです。

重さも他のバーナーと比べると重いです。
他と比べると、ってことで225gくらいならそこまで気にしなくても大丈夫だと思います。

ストームブレイカーの使い方

次にどのように使うのか、使い方を見ていきたいと思います。

ガソリンを使う前に

まず、ガソリンで使用する際には燃料ボトルを使用しますので、そちらを購入が必要です。(基本的にはストームブレイカー単体で販売していますが、ネットだと本体と燃料ボトルがセットで販売している場合があるのでよく確認してください)
燃料ボトルはサイズが「400ml」「700ml「1000ml」とあります。

好きなサイズでいいのですが、400mlだと中に入るガソリンが少なくて1000mlではボトルが少し大きいので、使い勝手が良いちょうど真ん中の700mlがおすすめです。
大きさは500mlペットボトルより少し太いかなという感じです。

ガソリンはレギュラーガソリンを使用しますので、普通のガソリンスタンドで購入できます。(※灯油やハイオクは使用禁止です)
が、ここで注意点です。

 ★ ガソリン購入はガソリン携行缶じゃないとダメ
 ★ 本人確認や使用目的を確認される
 ★ 店員さんに入れてもらう必要がある

という3つの注意点があります。消防法令で決まってるらしいですね。

消防法令に適合した容器(携行缶等)を使用しなければいけません。
購入者自らが容器にガソリンを詰め替えることは禁止されています。

横浜市ホームページ

ガソリンを携行缶で購入される皆様へ
ガソリンの適正な使用を徹底するため、ガソリンを携行缶で購入される方に対して、
① 本人確認
② 使用目的の確認
販売記録を作成することが義務付けられています。

総務省消防庁ホームページ

つまり、このSOTOの燃料ボトルではガソリンを購入できないんです。

でも携行缶はネットで普通に販売してるので、こちらも購入して準備しましょう。私は3Lのガソリン携行缶を購入しました。

10Lとか20Lの携行缶もありますが、3Lでも1度入れてしまえば結構長持ちするのでそこまで大きいものを買う必要はないかと思います。

携行缶を買って、ガソリンスタンドで店員さんに声かけて入れてもらいましょう!

レギュラーガソリンではなく、ホワイトガソリンも使えるので、その時はコールマンのホワイトガソリンがおすすめです。

後ほど説明しますが、レギュラーガソリンの方が燃費いいですしレギュラーガソリンにチャレンジしてみてください。

ガソリン使用時の使い方

さて、事前準備が意外と多かったですがやっと使い方に入ります。
ガソリン使用時は下記の3つを使います。

・バーナー本体
・スマートポンプ
・燃料ボトル

まず燃料ボトルにガソリンを入れます。ボトルの内側に「ここまで」の線がありますので、その線を越えないようにしましょう。
(700mlボトルの場合、480mlほどがMAXになります)

次にスマートポンプを燃料ボトルに差し込みます。
チューブも一緒にボトルの中に入れなくてはいけないので、はみ出し者が厄介ですが普通に指で”ぐいっ”と押し込んで入れます。

蓋をしっかりと閉め、ダイアルを「Stop」に合わせます。

ちなみに、ダイアルを下に押し込むとロック状態になり、ダイアルがどの位置にあっても作動しませんので、今の時点ではロックした状態で「Stop」に合わせておくといいでしょう。

そしてここからガソリン使用時の見せどころ、ポンプを行います。

700ml燃料ボトルで満タン(480ml)入れた場合は、約50~70回ポンプが必要になります。(ボトルの大きさやガソリンの量によって変動)

地味に大変です。笑

もう少し少ない回数でもできるのはできますが、安定した火を出すには70回ほどがんばりましょう。(特に後半はポンプが固くなります。)
空気が入った証として、「ニョッキ」が出てきますので目安にしてください。

ポンプが終わったら、バーナー本体と燃料ボトルを繋ぎます。
繋ぎ方はスライドリングをスライドさせてる間に本体のホースを差し込みます。

繋ぎ終わったら、ダイアルが上になるようにボトルを横に置き、バーナー本体もセットします。

バーナー本体は足が折りたたまれているので、普通に広げます。三点でしっかり支えているので、下が砂利などの不安定な場所でも使用できます

ちなみに、折りたたむ時は足を一度上に押し上げてロックを外し、畳みます。

ついに点火の準備ができました。わくわくですね。

ダイアルを上に引き上げてロックを外し、「Start」位置に回します。

すると本体から”スー”と燃料が出ている音がしますので、ライターなどで火を近づけると点火します。

最初は赤い火が出ますが、30秒~40秒ほどそのままにして、青い火に変わったらダイアルを「Run」にします。

使用している時のダイアルは「Run」の状態にして火力を調節します。

火力調節については、火力を弱めるのが少し難しいと感じました。

ダイアルでギリギリに弱めようとすると火が消えてしまったりして、結局強めの火のままで使うしかないということがしばしばありました。
(風や気温などの条件によると思います)

消すときはダイアルを「Air」に切り替えると、空気が抜けて消化されます。
ニョッキが収まったのを確認してダイアルを「Stop」に戻します。

以上がガソリンの使い方でした。

OD缶使用時の使い方

実はガソリンでしか使ったことがなく、OD缶で使用したことがないので詳細をお伝えできませんが、ガソリンよりは簡単にセットできそうです。

まず、SOTO専用のOD缶を準備します。

ガスバルブのつまみと足を開いて3脚のようにします。

スライドリングにホースを結合させるのはガソリンと一緒です。

そしてここにOD缶を逆さに着けて、ガス調節つまみを回しながら点火すればOKです。

ストーブブレイカーの燃費と火力

燃費

使い方を見てきましたが、OD缶とレギュラーガソリンとホワイトガソリン、どれが燃費がいいのか気になりませんか?

結論から言うと、レギュラーガソリンが圧倒的に燃費がいいです。

先ほども製品情報で書きましたが、燃料別での使用時間は下記になっています。

【使用時間】
  約0.8時間(SOD-725T 1本使用)
  約1.6時間(自動車用レギュラーガソリン480ml使用)

燃料のコスト(2020年4月執筆時時点)と一緒に比較すると、

燃料価格燃焼時間1時間使用時のコスト
OD缶(1本)¥638 約0.8時間 約¥798
ホワイトガソリン(1L)¥1,185 約3.3時間 約¥360
レギュラーガソリン(1L)¥130 約3.3時間 約¥ 39


圧倒的にレギュラーガソリンのコスパが良いことがわかりますね。

ただ、初期費用で燃料ボトルと携行缶がの購入が必要になりますので、初期費用約5,000円ほどかかります。

しかし7時間以上バーナーを使用するのであればOD缶よりお得になりますよくキャンプに行く方は7時間使用なんてあっという間でしょう。

最初の準備がやや大変ですがレギュラーガソリでの使用を絶対にお勧めします。

火力

着火している写真がなく、火力の状態をお伝えできませんが、次のキャンプ後に情報を追記します。

炎口数が約300個と、すり鉢状のバーナーヘッドで少しの風でも炎は消えません。

火力説明

キャンプは屋外で風があることが多いので、この設計は安心です。

ストームブレイカーのメリット・デメリット

ここまでお伝えした内容を踏まえて、メリットとデメリットをまとめてみました。

メリット

◎ 燃料コスパが良い
〇 火力が安定し、風に強い
〇 不安定な場所でも使用できる
〇 かっこいい(個人的感想です)

デメリット

▲ 初期コストが高い
▲ 火力調節が難しい
▲ ガソリン使用時は扱いに注意

おおざっぱに総括すると、ワイルドに使いたいならメリットが大きく、繊細に使いたいならデメリットが目立つといった感じですかね。

ストームブレイカーの使用例

どんな時にストームブレーカーを使用しているか紹介します。

お湯沸かしから料理、インテリアまで幅広い活躍です。

まとめ

バーナー商品に強いSOTOの「ストームブレイカー」いかがでしたでしょうか。初心者向けではないかもしれませんが、逆にこれを使いこなせばキャンパーとして一つ成長したような、そんなことを感じさせてくれるバーナーです。

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